ケーブ・ベアの一族

20年も前のことであろうか、職場のパートの方とお互いのお勧め本について話をしたときに紹介されたのが、写真の「エイラ」シリーズだ。しばらく買い続けたが、途中で出版中止、理由不明。で、そのままになっていた。初めて『大地の子エイラ』を読んだときの衝撃は忘れられない。

先日、そのパートの方が突然職場に訪ねてきて、「あのエイラシリーズが新たに翻訳されて復刊しているよ」とわざわざ教えてくれた。早速、Amazonで検索し、注文(もちろんマーケットプレイス)だ。取り敢えず第一巻の『ケーブ・ベアの一族』上下巻。ずっしりとした重厚な書籍。緊張する。久しぶりに「読むぞ」と気合いが入る。

ケーブ・ベアの一族 (上) エイラ 地上の旅人(1)

ケーブ・ベアの一族 (上) エイラ 地上の旅人(1)

主人公エイラは、3万5千年前のクロマニオン人。孤児となったエイラが、旧人ネアンデルタールの一族に拾われる・・・。いやー、もうこれ以上言わない。これ絶対のお勧めだ。翻訳も良い。大人の物語だ。(前回の刊行は児童書として翻訳されたので物語がヘンだった)

このシリーズは、まだ完結していない。著者ジーン・アウルは、まだ書き続けている。20年間何やっていたんだよ!死んでしまう前(70歳らしい)に必ず完結するように。インターネットで調べてみると、サイトがあるではないか。

うー、久しぶりの「借金をしても嫁!ウワッ、読め!」と断言できる本だ。