出たとこ勝負のバイク日本一周(準備編)

小林ゆき著、耷文庫刊、650円。
耷は「えい」と読み、耷出版社というところが発行している。パソコンでこの字を出すのに苦労をした。いったいなんなんだという出版社名だね。
著者は、モーターサイクルジャーナリストということであるが、その世界から随分と遠ざかっているので知らなかった。バイクで日本一周をすることになったきっかけ、それまでの生活など、「モーターサイクルジャーナリスト小林ゆき」ができるまで的な内容。青春まっただ中で、何となく自分のことのように懐かしく感じる。著者は、なかなか多彩な才能があるようで、銀座のクラブでピアノなども弾いたりしている。
自分もいつかはバイク日本一周などと思っていたが、いざやるとなるとおいそれ実行できるものではない。ここには、若さと度胸が必要である。著者も女性ながらすごい実行力があり、その準備にかける努力に敬意を表する。そして、バイクへの愛着に共感を覚える。この本を読んでいると、ああ、若い頃はよかったなあと遠い昔を思い出す。
お勧め度:80/100。

出たとこ勝負のバイク日本一周(準備編) (エイ文庫)