べにふうき

ベトナムの電線、無茶苦茶じゃないです

花粉症対策として、いろいろな商品が売られている。さぞかしその経済効果は凄いのだろうと思うと、そうでもない。花粉の飛散を避けるために外出や旅行を控え、また症状による労働力や気力の低下による経済活動の鈍化によりマイナス効果は、花粉症グッズの売り上げを上回り、その経済損失は2000億円とも7000億円とも言われる(←随分、違うじゃん)。
私の場合、シソ抽出エキス「ペリラックス アミン」を数ヶ月飲んでいるが、一つ3150円(定価)で結構な値段。現在の所、かなりの効果が出ていると思われるので無駄とは思わないが。
で、今回、新たに注文したものが、幻のお茶、奇跡のお茶と言われる「べにふうき」。まだ生産量が少なくなかなか手に入れることが出来ないため、偽物や他のお茶と混和させたものなどが多くあり気をつけなければならないが、今回は特別なルートを通じての注文。
この「べにふうき」、ものすごい効き目があり、試しに娘に試飲をさせると、飲んで10分もしないうちに鼻が通り、ご機嫌になる。飲み方は簡単。粉末のべにふうき1グラム程度を100cc程度のお湯で溶かして飲むだけ。ちょっと濃いめの緑茶の味。一日数回飲めばかなり楽になるのではないか。注文品が来るのが楽しみ。

 氷壁

井上靖著、新潮文庫
自分が生まれた頃に書かれた古い小説である。昨今の中高年登山ブームには閉口するが、この小説はまだ登山がダーティで一部の限られた人のものであった時代のものである。当時は新鮮で衝撃的な内容であったであろう。解説には恋愛小説と書かれているが、推理・社会派・恋愛・山岳・青春・友情等々複雑に緻密に絡み合った一言では分類出来ないほどの味が交じった良質の小説である。
主人公の魚津が最後に泊まったとされる新穂高温泉の宿に数年前に一泊したことがある。なぜ小説の中のモデルになったと判るかと言うと、小説が書かれた当時、その宿しか無かったからだ。井上靖も泊まったのだろう。そして、そこから見上げる北アルプスの山々の風景は当時と何も変わらないのだろう。一人、谷に向かって歩いていく魚津の姿が目に浮かんでくるようだった。お薦め度:95/100
氷壁 (新潮文庫)