ペーパークラフト空也上人像(台座)

いよいよ取り掛かる。まずは台座の作成。四角の箱を作るだけなので簡単だ。

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でも、カチッと作るには台座とはいえ手を抜くとだらっとした感じになる。よって正確なカットが必要なのだが、台座の場合には直線が長いのでカッティングには定規を使う。左上の穴(多分、杖の補強用)と切り込み4カ所を開けることを忘れると大変なことになるので注意を。

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ペーパークラフトの精度を高めるには、正確な切り取りが必要なのだが、老眼がきつくなったこの歳くらいになるとこの切り取りが非常に厳しい。例えばこの写真。21世紀ペーパークラフトでは、切り取り線より1ミリほど外側まで色づけをしてくれている。切り取り時の余白残りを防ぐためだと思われるが、実はこれが切り取り線を見えにくくしていて辛い。特に仏像シリーズは、木質感を出すために茶系の色づけが多いので、黒色の切り取り実線との見分けが非常にしにくい。写真でわかるかな。

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裏面は、色づけが薄いので判りやすい。じゃあ、裏面の実線に沿ってカットすればいいじゃんと思うけれどもそれには裏面と表麺の位置がぴったりと合うことが条件となります。21世紀ペーパークラフトのキットはかなり精度が高いのでほぼこの条件はクリアしているだが、

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こういうのを見るとやっぱりそれはできないと思ってしまう。表面の実線で切り取りをした箇所の裏側です。実線1.5本分くらいずれている。このズレは、全体の完成度を高めるには大きい誤差。実際、私がペーパークラフトのパーツを切り離す場合は、切り取り線の内側を切るのか外側を切るのかくらい神経を使っている。紙の厚さについては、致し方ないのでタッチアップで補完するしかないのだが・・・

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組み立て解説文の写真は「+」の記号が入っていないが、混乱しないように。このパーツ(円柱)を作る時には、のり代と縦線との大きさのバランスが悪いので、のり代を少し小さめになるよう事前に短くカットしておくと良い。

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台座の裏側に入るパーツ、円柱との接続はかなり細かい作業。見えない部分なのであまり神経を使う必要はないが、丁寧に作りたいところ。一つずつ順番に丁寧に接着をする。

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台座の裏側に入る補強部品の完成、空也上人の両足と杖の下の部分になる。さあ、作業はこれからが本番に入る。詳細は次回。