積雪対策が脆弱すぎる街、雪が止んで2日目もパニック状態

朝、仕事だ。通常より30分早く車で出たが、駐車場の除雪が間に合わず駐車できない。この時点で10分タイムオーバー。一度、アパートに戻って車を捨てて長靴履いてザック担いで徒歩で再通勤。

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歩道は歩くことができず、最短距離の主要道路は渋滞で危険なので、ちょっと遠回りだが通行量の少ない脇道の車道を歩く

40分掛けて職場に到着、1時間10分の遅刻。まったくひどい状況。職場では当然、雪の話題ばかり。50センチの積雪は昭和11年以来78年ぶりとか、戦前だぞ。30センチくらいの積雪なら小学校の頃あったなあと上司。やぱり今回はレアなケースであった模様。浜通りのこの街は、東北なのに雪が降らない地域。なので雪に対する対応能力が低い。行政も住民も除雪車や融雪インフラも脆弱だ。駅前や市役所前の主要道路でさえも雪が止んで2日目だというのに除雪がされていない。安心して通行ができるのは国道だけだ。

夜は、同僚と雪の話題を肴に長靴でガシガシと歩いて飲みに出かける。けれども飲んで出てくるのは、震災時の話題。正直、飲まなければ出てこない実体験からの教訓、貴重な事実。私は、素面なのでしっかりと記憶に留めておく。

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ここ数日の豪雪を経験して、普通交付税の寒冷地補正と豪雪に対する特別交付税の必要性が実感として理解できた。除雪経費や経済的マイナス効果など、豪雪地帯と雪が降らない地域の地方自治体とはその行政コストに大きな差がある。静岡にいたら一生わからなかったかもしれない。

私が生まれた年の三八豪雪の時、初めて豪雪災害を激甚災害として指定したのは、田中角栄が大蔵大臣の時。これ以降、除雪が事業化され建設業の通年営業が可能となった。融雪インフラも整ってくる。暖国政治からの転換だ。そんなの利権がらみ・・・みたいなステレオタイプなコメントはなしね。実際、積雪地帯の生活は、ほんとうに大変なんだよ。