市立中央図書館が素晴らしいが課題もある

赴任先にある市立図書館は、借宿から歩いて行ける距離に所在する。天気が悪い日はここに過ごすように決めている。今月2回目の訪問(土日しか行けないので)。震災前に造られ3年目、綺麗でお洒落で心地よい空間、うらやましい。

JRの駅の横で立地し、図書館専用の駐車場も併設されていて使い勝手も良い。駐車場は2時間まで無料、以降1時間100円。淡いグリーンが控えめで好ましい。

線路側、雰囲気いいな。

こんな感じで、読書席が設けられており、静かで集中できる。持ち込みパソコンも音を出さなければオーケー。本の持ち込みも良いとのこと。荷物も余裕で置ける。使い勝手優先、こうあるべき。

前の写真の読書席には電源がないのだけれど、館内をぐるぐる回って見つけた。柱の横の読書席にはコンセントがある。これ以外にも、オープンスペースの読書席にはコンセントがある。そこは、テーブルが大きいので資料を広げて広々と使える。

持ち込みパソコンでインターネットを使いたい場合は、申し出るとこの用紙をくれるので、IDとパスワードを入れてインターネットへ接続ができる。もちろん、無料。

こんな和室な読書席もある。正座や胡座をしなくても使えるので疲れない。まあ、疲れたらごろりと寝転べるので心配ない。

開放感たっぷりな開架書棚。ちなみに探しにくい。1階書棚は、比較的新しい書籍が配架されていて、2階書棚には古い書籍がある。つまり、一人の作家でも1階と2階と分かれて配架されていることがある。まあ利用の目的にもよるが、行きつけになれば1階だけチェックしていれば比較的新しい情報のみが置かれているというのも良いかもしれない。検索システムや司書をうまく使えば良いだけのこと。

譜面もある。ギターとTHR5を持ってくれば良かったかな。

天井が高く、たっぷりと空間が確保されている。自然光が随所に取り入られていて明かりが柔らかい。

残念なことは、利用者が少ないのだよね。これも震災の影響。

原町区内にあるのだが、図書館入口に設置してある空間線量計は時間当たり0.261マイクロシーベルトを示していた。静岡県の故郷の10倍近い。図書館に限らず子供達の多くが市外へ避難をしているので学生の利用が少ない。保護者も週末は家族と過ごすため市外で生活することになり図書館の利用がされない。なので土日の閉館時間も午後5時とやたらと早い。木曜日と金曜日だけが夜8時まで開館しているのだが、せっかくの施設を使える機会が少なすぎる。

利用者がいないから閉館時間を早めるのだが、これも卵が先か鶏が先かの議論と同じで、開館時間を増やさないと利用者も増えないのだろうな。まあこれは、図書館だけのことではなく、市内の店舗や食堂なども同じ。家族を分散・分離させてしてしまうのは原発事故の特殊性で、個人の安心感に関わることなので簡単に解決できるものではない。事は深刻である。