双葉食堂、鹿島御子神社、鹿島海岸、桜と仮設住宅、そして凍天

赴任して初めての週末で、しかも曇天・雨が降りそうなので買い物ついでに市内を探索してみる。まずは、イオンモールで布団カバーやシーツ、カーテンなどを購入する。これでかなり生活環境が整った感じ。まあ、お金もたくさん使ったが。この時点でお昼になってしまったので、昼食は鹿島区の福幸商店街に行く。

うん、「復興」ではなくて「福幸」なんだよね。

商店街はバラック長屋形式の仮設店舗、飲食店・特産品店・理髪店・コインランドリー・洋品店などがある。

入ったのは、双葉食堂。元は警戒区域から避難解除準備区域になっている南相馬市小高区(旧小高町)にあったお店。

注文したのは、中華そば。透き通ったスープのあっさり系醤油味。懐かしい味で美味しい。おばちゃん達が元気よく切り盛りしている。頑張っている感じがして涙が出そう。

道の途中に神社があったので立ち寄って参拝。鹿島御子神社でかなり歴史がありそう。欅の神木が大きく立派。こちらに来て神社を見かけると、必ず参拝している。

原町区に戻る途中、鹿島区島崎地域の海岸方面に寄る。ここには集落がありたくさんの建物があったのだが、今は何もない。辛うじて道路の跡がところどころに残っているだけ。

この海岸は、海水浴場だったのか、ヲレの地元を思い出すような綺麗な砂浜。サーフィンの大会も行われていたとか。

もうガタガタ、元の様子が判らない。奥に見えるのは東北電力の火力発電所。

原町に戻って道の駅南相馬に寄る。裏の公園には桜が咲き始めている。

奥に見えるのは高見町の応急仮設住宅で、第1と第2の2箇所合わせて97戸が設置されてる。比較的新しい。自宅を失ったこと又は原発事故により帰宅できない方々が入居しご苦労をしている。被災から2年目、どんな気持ちで桜を眺めのか気持ちを察するとまた涙が出そうになる。

気持ちを切り替えて、熱々の木乃幡さんの凍天(しみてん)を食べる。どんなものかというと、ホッドドックのソーセージを草餅に替えて串に刺さない感じのもの。油で揚げてあり甘くない、110円でかなり腹持ちが良い。

あいにくの曇り空で残念な週末であったが、見るものすべてを震災と絡めて考えてしまうよ。なぜならこの地域は、すべての方が被災者であるから。これは常に意識をしていなければならないことだと思う。