ソハの地下水道

今年の"これはみなきゃまずいぞ映画"の第一弾だったのだが『ソハの地下水道』である。2012年アカデミー賞外国語映画賞ノミネートされた作品。

ナチスドイツのゲットー、ホロコーストの悲劇を題材とした映画はたくさんあるというか出尽くした感があったが、まだこういう作品が出てくるのだよね。『戦場のピアニスト』が最終かつ頂点だと思っていた。

シンドラーのリスト』ではシンドラーが英雄として奉られるが、この映画の主人公"ソハ"は、いわゆる普通のポーランド市民。下水処理を生業としていたため、偶然、ユダヤ人を地下水道に匿ったというもので、数人のユダヤ人を救うために多くのポーランド人を危険に、また犠牲にしなければならなかった苦悩が描かれている。ちなみに、実話。

ドイツは、戦後処理に長い年月を掛けてきているが、ドイツ・ポーランド合作というこういう映画が未だ作られているのは、その事の根は深くその事実を消え去ることはできないということ。戦争は形を変えども結果的には悲劇にしかならない。その過ちを繰り返さないということを忘れないためにも、このような映画は大切にしなければならない。

閑話休題。

『ソハの地下水道』を観て、cinema e-ra年間会員の無料8本(+1本)を全クリした。

次の一年は、ここには通えない事情もあるので更新はしなかった。会員になることで素晴らしい映画を観ようという気持ちが継続されるのだが、会員になれなかった2013年も「映画館で20本」を目標に頑張ってみようか。