松尾芭蕉ゆかりの古刹、山形県山寺立石寺、奥之院まで1000余段

比較的に早めに米沢の宿を出て川西町を経由し国道13号を北上する。米沢に来て初めて川西町がすぐ近くにあることを知り、急遽、川西町フレンドリープラザに立ち寄ったのだが、それについては別に書くことにする。約1時間半、川西町に滞在。

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さすが米どころ、一面、稲穂が垂れた田園風景。もう少しで新米の収穫。今年は東北の美味しいお米を食べるぞ@自炊男子。

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山寺だ。そこそこの階段を上った先にある松尾芭蕉ゆかりの古刹宝珠山立石寺根本中堂。まだ序の口。1365年再建、ブナ材の建築物では日本最古とのこと。

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色鮮やか。堂内には、比叡山延暦寺から移された法灯が1100年燃え続けているとか。萌える。

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全体像はこんな感じ。根本中堂は、右隅に隠れている(写っていない)。

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奥之院まで1015段の石段を上っていく。登るごとに煩悩が消滅するというが、石段の数、足りないかも知れない。

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弥陀洞、一枚岩を風雨が削り阿弥陀如来の姿を作り出したという。この横にはせみ塚がある。これこそ松尾芭蕉が奥の細道紀行文に「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだところ。さもありなん、この奥深い山の静かさは自然の奇跡。素晴らしい。山岳仏教、万歳的な雰囲気。

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13代運慶作の仁王像が安置されているケヤキ造りの仁王門を見上げる。

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ほぼ奥之院まで上がってきたところで振り返る。

この地を選んだセンスに敬意を払いたい。

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アリのように参道を登ってくる参拝者の方々。御堂が各所に配置され、その景観が自然に馴染んでいる。

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五大堂、眼下には山寺の街並み、絶景なり。

紅葉にはまだ早い。というか、紅葉の時期に来れば、参拝者でこの石段が鈴なりになるのが想像できるなあ、折角の静寂が・・・。ヲレ、静かにのんびりと旅したい人。

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JR仙山線の山寺駅を見下ろす。

いかに切りたった所にあるか判る角度ではないか。

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どうですか。これぞ、ザ・山寺ですよ。この絶景は、1015段の石段を上ってこなければ見ることはできない。もちろんロープウエイもない、修行の場。

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JR仙山線、もう鉄ちゃんでなくても嬉しくなる風景。

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門前のお土産物屋さん併設の食堂を避けて、天童市まで下ったところの蕎麦屋に入る。板そばが定番であるが、それほどお腹が空いていなかったので、天せいろをチョイス。手打ち蕎麦らしい確かな歯ごたえ、のどごしが絶品。天ぷらもカリッと揚げてあり素晴らしい、この控えめなところを見習いたい。

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お腹が空いていないと言いながらも、もう一枚欲しくなったのが本音。東北の魅力、発見の旅。

 

訪問日:平成25年9月22日(日)