2012年12月の読書メーター

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1105ページ
ナイス数:121ナイス

12月は仕事も私事も忙しく3冊しか読まない。読みかけの本が2冊あったが、それは1月分に廻す。最大の収穫は『横道世之介』が読めたこと。珍しくリアル書店で購入したものだが、なんかピピピッと来たのだよね。いやー、これは再読したい感じ。吉田修一は凄いぞと『あの空の下で』を続いて読んでみたら、いやなんてこと無い。残念。

もう、過ぎたこと。2013年は100冊読むぞ。

あの空の下で (集英社文庫)あの空の下で (集英社文庫)感想
つまんね。「横道世之介」がもの凄く面白かったので、続いて読んでみたらまったく物足りない。機内誌という制約があったので仕方がないが、期待して読み始めると残念。個々にはそれなりにまとめているけれども、やっぱり原稿用紙50枚くらいの量は欲しいね。これ、個人的な好みの部類だけれども。吉田修一の長編でお薦めは、なんだろうか。これ、絶対という奴。
読了日:12月31日 著者:吉田 修一
ハング (中公文庫)ハング (中公文庫)感想
久しぶりの誉田小説、こういうダークな警察小説も誉田哲也の持ち味でもあるので、なんで?なんて感想は書かない。ちょっとほっとするのは、それが悲劇にも繋がるのだけれど、序盤では警察官の日常の中の普通の人と同じ楽しい会話や喜びなどが描かれていること。警察小説は数あるけれども、何か特別な世界のものとして書かれているのが多い。でも、日常あっての非日常であり、通常の社会観念があって正義が通るという描き方があってもいいと思う。ただし、その反動は大きくてここまで凄惨に描いてしまうのが誉田哲也なだよな。素直に面白かった。
読了日:12月23日 著者:誉田 哲也
横道世之介 (文春文庫)横道世之介 (文春文庫)感想
最初の数ページ、この人文章ヘタなんじゃないか、ヲレには合わないとイライラして読んでいたのだが、その内、グイグイ引き込まれ、最後には感動の嵐になってしまった。普通の学生の普通の生活なんだけれども、同じような経験をしてきたので理解しやすいなあ。登場人物が魅力ありすぎ。でもね、なんか悲しいのだよ、こうして一人の人生が過ぎ去っていくみたいな感じで寂寥感いっぱい。まあ、こうなんだろうな、ヲレの人生も。
読了日:12月9日 著者:吉田 修一

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