弥勒菩薩半跏思惟像(8)手を除く胴体が完成

いよいよ胴体の製作、首から下に順に組んでいく。難易度はそれほど高くない。

全体的に弥勒菩薩の優しさを表現するために胴体については折り目を付けずに組んでいく方が良いと思われるが、脇の下については、折り目を付けた方が良い部分がある。若干細かい作業になるが、のりしろを一つずつ完全に接着しつつ組み立てた方が綺麗に組み上がると思われる。時間が掛かるが、指先も入りにくく接着剤も塗りにくい所もあるので、慌てずに手の位置をあれこれ工夫しながら組み上げる。仮組みをしっかり当てて、組み上がりのイメージをしっかり持つことが大切。

腕は、のりしろ部分以外は、鉄筆などでの折り目は入れないのが基本だが、脇の下からの接続部分については工夫が必要か。基本的に指で押し伸ばすようにして丸みを付けておく。

こんな感じで、カクカクしないイメージで組んでいく方が良い。下半身の荒々しさ、上半身の柔らかさか。

肘の部分。複雑なパーツの形であるが、順を追って組んでいけば綺麗にできる設計。忍耐、忍耐。

完成。ただし、タッチアップ前なので紙厚の白い部分が目立つが、これは後で補正する。背中は柔らかめにできたか。

肩のラインが折り目を強く入れすぎた。ほとんどの箇所で鉄筆での折り目は必要ない。

微妙な腹のへこみとか、腕の曲がり具合がうまく設計されている。長い腕だが、強度的にも充分であり、組んでいてもあまり壊れそうな不安はない。

台座・下半身に載せてみた。ひこにゃんは、かくれんぼ気味で遊んでいる。次は、細かい指先の作成なので技術力的に若干の不安あり。