根上がり松

市内にある静岡県指定の天然記念物であるが、業務上必要があったので初めて訪れてみた(というほど遠くにあるわけではない)。

宝永4年(1707年)の大津波で根元の砂がさらわれて根が地上に出たと伝えられているが、東日本大震災の津波から想像するに、そんなことはないだろうと勝手に思っている。それとも、陸前高田の一本松のようなものか。

それにしても、凄いね、この根っこ。宝永4年から数えたって300年以上、この状態でよく枯れなかったと感心する。現在は、かなり弱っていてシロアリも入ったりしてこのまま枯れてしまうのではないかと危惧する。2本のクロマツだが、1本は上部が折れて瀕死の状態。これで松食い虫などが入ったらイチコロではないか。

今に至るまで保存がされてきたという先人の努力を尊べば、手厚い保護をしてやるべきかもしれない。