ギターの練習を始めたよ

遠い記憶の頃、ヲレの娘・息子の年齢の頃だなあ、もう一世代前。小説を読みロックを聴いてギターに夢中になった。でも、それらは後のヲレの人生には何ら影響を与えず、単なる青春の思い出、趣味・嗜好というだけで終わった。

最近、歳をとって体力も衰え、病気も抱え、残りの人生も先が見えた。だからというわけでもないが、近頃、何か無駄でもいいから昔一生懸命やってみてモノにならなかったことを再度挑戦してみようかなと思って行動している。能率・効率・金儲けでない事象は心地よい。映画、小説、音楽、旅など、棺桶に持っていけないものばかりだ。

エレキギターを始めた。きっかけは、娘がバンドをやりたいと言い出したこと、YAMAHA THR5を購入したこと。やろうやろうと思って数十年、やっと取り組み始めた。誰に習うわけでもない、一人で爪弾くだけ。あー、でもね、バンド組むとか、どこかで披露をすることなんて大それた事は考えていない。ただ、弾いてみるというだけ。

ギターは、購入しておそらく20年位経っただろうと思われる安物のフェルナンデスZO-3、ずっと部屋の隅に立てかけてあった。というか、高校の頃、バンドやったりしたけれども、自分のギターって、就職してから購入したこのZO-3しか所有していない。高校時代は、借り物でやっていた。だから、マニアでもないしウンチクを語ることもない。

音楽はいいよな、娘には、苦労して授業料を払い続けてピアノ教室に通わせた。本人も後半はイヤイヤなところがあったと思うが、それでも7年ほど続けたおかげで、譜面が読めるようになったし、最近では嫌なことがあったときはキーボードに向かって激しく弾いている。一度身につけたものは、ずっと残る。自転車の運転と同じでうまい下手はあるが、それらは自分の財産になる。何も高貴な趣味にならなくても良い、身近にふれあう事ができれば良い。

まずは、"Don't Say lazy"(けいおん!)を弾いてみた。超初心者向けの曲、娘がバンドでやると選曲した曲。だいたい覚えたので、次はどうしようか。一日10分程度の嗜み、死ぬまで継続してみようか。