下町ロケット、2005年のロケットボーイズ

中小企業、町工場の心意気っていう小説。大企業のイジメ小説とも言う。とは言え、直木賞受賞作品。

実は、町工場の技術って凄いものがあって、この小説の町工場もロケットエンジンを供給するというもの。いや、町工場が大企業に立ち向かうその姿は、こういう読み物として見ている分にはカッコイイ。実際にはそんなに甘っちょろいものではないのだけれど。

下町ロケット

下町ロケット

取引終了、メインバンクからの支援中止、特許侵害、買収工作などなど、想像しているどおりの展開だし、読み進む先も概ね想像どおり。そういう意味では、意外性が無くて対して面白くないのだけれど、逆に安心して読めるという部分もある。そんなものに1700円も支払うのは躊躇するところだが。

過去にロケットに関連する小説では五十嵐貴久著『2005年のロケットボーイズ』というのを読んだな。高校生青春ものでつまらなかった。因みに同じ著者で『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』は素晴らしかった。ヲレ、歳が一緒なんだよね、と裏を取ってみると、あれWikipediaと生年が2年違う。どうなっとるの。

直木賞とった時に訂正したか?

なお、ロケット関係でお気に入りの映画は『遠い空の向こうに』(←絶対おすすめ)というもの。『アポロ13』も良かったかな。