トランスフォーマー・ダークサイド・ムーン
トランスフォーマーは、1作目から映画館で観ていて、それなりの思い入れがある。どうやら、この3作目でやっと完結するらしい。ヲレ的には駄作であった2作目で次は無いと確信をしていたのだが、今回、完結編ということ(3度目の正直)、前評判がやたらと良いこと(人の目を気にする奴)ということで、やっぱり観ることにした。
不安であった3Dについては、なんら問題ない。というか、3D映画を観たのは『ガリバー旅行記』に次いで2本目なんだけれども、なかなか凄いじゃないですか。考えを少し改めましたな。ド迫力映像で、これは映画館の大スクリーンで観なければというレベル。しかしながら、154分という上映時間、3Dメガネを掛けての動きの激しい映像を見続けるのは、辛い。もの凄く目が疲れた。
2作目が単なる1作目の規模拡大、派手にしただけというような安直さがあったが、このダークサイド・ムーンはしっかりとストーリを作り込んであって良かったぞ。アポロ11号の月面着陸から始まるストーリは、巧妙。判りやすい主人公とヒロインの関係は相変わらずだが、そんなことを気にしていては楽しめない。この映画、難しいこと考えずに「おー、すげー」って驚いていればいい。
CG、凄すぎる。とにかく観客を楽しませることに思いっきり力を注いでいる感じ。ビルの倒れ方、カーチェイス、ロボットの変化自在な動き、くどいハラハラ感、サム・ペキンパーばりのスローモーションとアップ映像、ミリタリーオタクを満足させる米軍兵器の露出度、黒澤明かブルースリーかって感じの殺陣の見事さ、いいねえ。これ、完結編なんで次は無いということであるが、もう一度、見たくなってしまうなあと期待してしまう。
で、閑話休題。
今回、面白い経験をした。映画が始まって10分程度か、タイトルクレジットが出る直前で映像がブチ切れた。まさにブチッって感じで、真っ黒い映像になり、音声だけは継続されている。観客がザワザワし始めた頃、場内の照明が点灯し、「館内の停電により中断をしました。復旧まで10分から15分かかりますので、しばらくお待ち下さい」との放送が入る。マジかよ、と外に出ると、普段と変わらぬ状況。停電じゃないことを確認する。まあ、要するにフィルムが切れたんだよね。つなぎ合わせて、巻き戻して、15分っていうところ。場内アナウンスも無く、ブチ切れた所から5分ほど遡って再開。集中力も切れたし、誠意あるアナウンスも無かったので納得いかなかったが、珍しい経験をしたということを記録しておこう。
今後の映画鑑賞の予定を書いておく。
- 『ツリー・オブ・ライフ』外れの多いブラット・ピット、実力のショーン・ペンに期待、カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品
- 『ヒマラヤ 運命の山』山岳映画は基本的に観る。ラインホルト・メスナー原作ですよ。これは期待できる。
- 『ジョン・レノン,ニューヨーク』これを観ずして死ねるか。
- 『チェイシング・レジェンド』ツール・ド・フランス系は、気になる存在。
- 『ロック・オブ・エイジ』情報不足であるが、主演がトム・クルーズであることが不安だ。
- 『猿の惑星 創世記』もっとも期待している作品。猿の惑星世代?としては観るしかないじゃないか。超リアルになって原点回帰、楽しみ。
どのくらい観られるかなあ。頑張ろう。