我が家の問題

ヲレの中では、『家日和』の続編。単行本化を待ちかね、予約で購入したもの。

我が家の問題

我が家の問題

奥田英朗とは概ね同年代なので、同じ世代として感じる家庭の中のきしみみたいなのを捉える感覚は、どれもすごくよく理解できる。ある!ある!と。著者も戸惑いながらも愉しんでいる感があり、実に楽しい。

初っ端の「甘い生活?」が超笑える。「でも、おれはどん兵衛が食いたいの。あの汁を吸った揚げにかじりつきたいの。手作りがすべてに勝るとは限らない。」って、ほんとそうなんだよね。著者の奥田英朗も多分同じ。そういう共感できる言葉が随所に散りばめられて、思わず笑みが浮かぶ。読み終わってみれば、家庭内の深刻な問題だが、どれもが愛に満ちている。我が家も似たような問題だらけだけれど、いいんだよなこういうのが、と前向きに思えるこの読後感。

家日和

家日和

この『家日和』『我が家の問題』と続く「家」シリーズをずっと続けてもらいたい。もっともっと読み続けたい。借金しても買え。