茶園の写真を撮ってみた。

静岡県中部、お茶の産地。今年は3月末から4月上旬の冷え込みがあり、茶の芽の伸びが遅く、お茶摘みというかお茶刈りの初めが例年と比較して1週間から10日ほど遅いようだ。早い歳ならゴールデンウイーク前に終わってしまうこともある。しかしながら、昨年のような目立った凍霜害もなく、順調な伸び。

この写真、緩やかな坂を正面から撮ったもの。既に機械で刈った後であるが、新緑の雰囲気がいっぱいの茶園だ。

お茶って要するに葉っぱなんだよね。以前、青森県三戸町へ行った時に初めて見たのが、木になっているリンゴ。とても不思議な感じがしたが、お茶については想像どおりの葉っぱ。おもしろみがない。手積みの場合は、一芯二葉または一芯三葉を摘み採る。

奥は大井川、右手が下流になる。360度茶園が見渡せる。美しい景色だと思うがいかがか。

最近の茶園は乗用機械で刈るので、それ用に管理される。写真は水平に撮れよ、じゃなくて、左手に向かって上り勾配な茶園なんだよ。

こういうかまぼこ形の茶園は少なくなった。よく考えれば、管理するには実に効率悪い形なんだよね。

奥にぼんやりと見える赤い構築物は、静岡空港の誘導灯。静岡空港が茶園をつぶして作られたことは間違いないが、ここで課題にしたくない。

右側がまだ摘み取られていない茶園の端っこ。左側が耕作放棄された多分2年目の茶園。管理しないとすぐにボサボサになってしまう。数年すると、茶は、木であることを改めて認識せざるを得ないものすごい状況になる。ブッシュじゃないんだよね、茶の木。昨年の凍霜害以降、耕作放棄茶園が増えた。とくにこのような急傾斜にある茶園は、耕作者の高齢化により今後は耕作放棄されることが増えていくだろう。機械化にすることも難しいし、今の茶農家にそれだけの設備投資をする余力はない。残念ながらお茶だけで生活していくことが難しくなってきている。

けどね、ヲレの親父が茶問屋に勤めていたこともあり、この地に育ち茶産業によって得た収入でここまで生かして貰ってきた。そういう意味では、このまま茶産業が衰退していくことは悲しい。感情論だけで解決できないことは承知であるが、後世に残せるものであれば残していきたいものの一つだ。

余談:はてなの写真の貼り付けがわけわからん。なんだこの仕様。改善して貰いたい。