疲れたので桜を見て心を癒す

3月に入ってから昨日まで、PTA役員の改選と引き継ぎ、自治会班長の引き継ぎ、卒業式と入学式の挨拶、新しい職場、長男の高校入学、福島県南相馬市への災害支援など、休日もなく活動したので心底疲れた。今日は、仕事の都合を付けてお休みをいただく。

朝の段階では何の予定もなかったのだが、今年はまだ桜を見る余裕もなく、また、そういう気分にもならなかったことに気づき、ああ、今日は花見に行こうと思いつく。行き先は、昨年、@back_dipさんに教えてもらった静岡県島田市川根町家山地区の「牛代の水目桜」。

往復80キロ、大井川右岸を上流に遡る久々の川根路だ。

もう既に葉桜になりつつある。桜の散る様が美しい。まさに桜吹雪。散り始めの桜も良いではないか。

家山の桜トンネルに着いて5分で大井川鉄道のSLが来る。カメラを構えたら目の前で警笛まで鳴らしてくれて大サービスだ。乗車賃は日本一高いのが有名。

桜並木を縫うように去っていく。風情あり。

桜並木の下でおでんを食べる。玉子、大根、こんにゃくの3種類で200円、美味しい。

いい感じ。満開の様相。平日なので、桜の下で見かけるのは高齢者の方ばかり。花見酒なんて宴会などやられると興ざめなんで、嬉しい。

春だねえ。踏まないように気をつけて歩く。東日本の震災から必要以上に優しくなったような気がする。

桜の写真は難しい。午前中の方が綺麗に撮れると思う。植物の種類に疎いので、何という桜なのかわからない。

青い空、新緑、白い花びら、癒される。桜の下で30分ほど居眠りをする。ぽかぽかの陽気、風もなく、まさに春を感じる。被災地の桜も咲いているだろうか。こんな時間を過ごせることに感謝をしなければならない。

家山からさらに奥に車を進める。通行量は減り、道も狭くなる。10分ほどで突然茶畑の中に大樹の桜が見える。塩本牛代(しおもとうしんしろ)の江戸彼岸、通称、水目桜だ。感動。誰も見物をしている人がいない。

茶畑の上の方から望む。一本の大木。樹齢300年のエドヒガン。目通り4.2メートル、樹高20メートル。

とにかくスケールが大きい。下からだと逆光になるので解りにくいが、満開だ。

思いついて出かけた割には、充分満足できる一人旅。あまりにも気持ちがよいので、車のシートに横になれば、うつらうつらしてしまう。たまにはこんな時間を過ごしながら頑張っていくことが被災地のためになるのではと思い込むことにする。明日はPTA総会、さて、挨拶文でも起草するか。