なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか
韓国では、15000店、売上高3兆円のパチンコ店を2006年に全廃したという。日本のメディアはそれを伝えることはない。なぜか・・・っていうのが、この本の主旨。
- 作者: 若宮健
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 新書
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ヲレも、パチンコで得るものは何もないと思う。ギャンブルの仲間であるかもしれないが、所詮機械に弄ばれている感がある。ヲレはやらない。もうずっと昔、何度か台の前に座ったが、何の魅力も感じなかった。
この本を読むまで韓国でパチンコを全廃したことは知らなかったし、著者が韓国の政治主導力と日本のふがいなさを主張したい気持ちは理解できる。が、その思いが強すぎるのか、著者の偏狭的な視野なのか解らないが、あまりにも論調がヒステリック過ぎて、思わず引いてしまう表現が多々ある。目の付け所が良いだけに、実にもったいない。「世の諸悪の根源はすべてパチンコにあり」みたいな論調は、せっかくの素材を無駄にしてしまう。
パチンコ依存が多重債務、家庭崩壊の原因の一つになっていることは事実。そういう家庭を沢山見てきた。何とかしてもらいたいという気持ちは同じだが、今の日本の政治力には残念ながら期待できない。そして日本の国民性による自浄作用も働かないところも悲劇だ。悲しすぎる。