　かもめ食堂 - デパスな気分で検討中

『食堂かたつむり』にガッカリして、読書メーターで『かもめ食堂』の方が数倍いいよ、というコメントを見て手に取った本。

著者の群ようこって、本の雑誌社の唯一の事務員っていうイメージが未だに抜けないのでまったく期待せずに読み始めたが、とても良かった。あれ、いつからこんな小説を書くようになったのか。つまんないエッセイや紀行文ばかり書いていたのに。

この小説、実に、優しく暖かい。『食堂かたつむり』のような嫌らしい部分がなく、読後感が素晴らしい。希望、期待、そういう前向きさが感じられ、読者に勇気を与える。ありがたい事だ。

一つ文句を言わせてもらえれば、なんで登場人物の名前がカタカナなの。ミドリ、サチエ、マサコ、なんでなんで。これ嫌いなんだよね。読む気もないが、水嶋ヒロ著『KAGEROU』もそうでしょ。なんか素人っぽくて安っぽい、いいこと一つもない。その点が感情移入に若干ブレーキを掛けた。

ということで、今日の昼食は、鰹節のおむすびを食べてみた。美味しかったあ。