フライ,ダディ,フライ
『レヴォリューションNo.3』があまりにも良かったので、続けて一気読み。金城一紀、恐ろしや。
- 作者: 金城一紀
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: 文庫
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読み始めれば、パターンとして結末が想像できるだけに、安心して読み進めることが出来る。
この小説、「私は47才のサラリーマンだ。」から始まる。もう、いきなり感情移入。オレと同じ世代、同じ平凡な男が主人公。「駅の階段の昇り降りはかなりしんどくなってきているし」ってヲレそのものじゃん。だから、どんどん強くなっていく鈴木さんを応援しまくり。共感するわー。
映画『灰とダイヤモンド』は、高校生の時に観た。細部は忘れたがものすごく感動した。『燃えよドラゴン』は中学生の時のマイブーム。ああ、同じ世代だ。「おまえたちは、半径1メートルのことだけ考えて生きている人生だ」と朴は言う。ギクリとする。
盛り上がったところでの最後、終わり方にちょっと不満あり。復活した父親の復権、遥と対面するシーンを見たかった。具体的には、もう30ページ読みたい感じ。続編に期待だ。