PHILIPS インイヤーヘッドフォン SHE9700

フィリップスヘッドフォンマラソン第2弾は、定評のSHE9700なんだけど、こいつは実は数年前から使っている。今回は、あらためてパッケージングから見直してみようか。

さすがに前回のSH3580(http://d.hatena.ne.jp/tipitu/20101023/1287882347)と比較すると、パッケージングはしっかりしている。SH3580と同じなのは、開けにくいこと。その他は丁寧にセットされていてとても良い。

内容物は

  1. ヘッドフォン本体
  2. 延長ケーブル
  3. ゴム製イヤーキャップ大中小の3種類
  4. キャリングケース

とアクセサリーも気が利いている。想定価格3980円、Amazonで2607円という低価格としては、十分すぎる内容だ。

ヘッドフォン本体は、微妙に角度が付いたデザインで繊細さを感じる。人間の耳の形を研究した結果、鼓膜へ直接音を伝えるため、指向性を高めたということらしい。この価格帯のものとしては精一杯研究して作られていると思う。ケーブルの長さは左右非対称で40センチと短い。使い方としては、胸のポケットにiPhoneを入れて、右のケーブルは首の後ろに回して使うというパターンか。延長ケーブルを使わないとバッグの中に再生機器を入れることはできない。

イヤーキャップの3種類は、SH3580とほぼ同じ大きさだと思われるが、堅さと復元力が違う。SHE9700の方が張りがあり復元力も高い。かといって堅いという印象はなく、耳の穴に対するフィット感はSHE9700の方が高そうで、音漏れに関しては問題が少ないかもしれない。ただし、外れやすいと思うよ、ケーブルの短さが若干引っ張り気味になるためかな。この点、評価が微妙。

この価格でキャリングケース付きは立派。「絡まる女」っていう言葉があるが、ああなりたくないね。このサイズですっきりと収容できるので、これは是非使いたい。

さて、音質について言及しようか。全体的にiPhone4付属ヘッドフォンやSH3580と比較すると、贅沢な音作りで特に低音の量感はしっかりと感じる。かといって音がこもるわけではなく、いわゆる抜けのいい音となっている。高音もしかりで、かなりの音域まで聴き取れる。幅広い帯域をカバーしていることが、贅沢な音作りと感じる所以か。

  • "ゴジラ組曲 " The City of Prague Philharmonic Orchestra

まずはお決まりのゴジラ組曲、最初のゴジラの咆吼、足音が凄い迫力。バックでの低音楽器が他の楽器の音を犠牲にせずにズンと響く。重厚感あり。

  • "Beth " Kiss

ボーカルを楽しんでみよう。KISSのドラマー、ピーター・クリスのしゃがれ声が堪らんこの曲。バラードなので丁寧に歌っているが、彼の息づかいまで聞こえてきそう。曲の最後のアコギの小さな音もしっかりと再現。

  • "When A Guitar Plays The Blues " Roy Buchanan

ボリューム奏法(バイオリン奏法)がかっこいい。この曲ではテレキャスターの高音をどこまで再現できるか確認。力強いピッキングとチョーキング、シングルコイルの鋭く激しい音が迫力ある。カチカチというピックの音まで聞こえるよ。久しぶりにしっかり聴いたけど、いいなあ、Roy Buchanan は私がもっとも尊敬するギタリスト。

  • 着け心地 ★★★☆☆(3/5)ケーブルの短さは、延長ケーブルで調整できる。イヤーキャップは3種類用意されていて、耳の形と穴の大きさに合えば、この堅さは良いかも。若干、外れやすいかなという気もする。
  • 音質 ★★★★☆(4/5)贅沢な再現性、抜けもよく嫌みなし。コストパフォーマンス高い。

この記事は、「フィリップスヘッドフォンマラソン」に参加しフィリップスさんから商品提供を受けてエントリされいます。