マイレージ、マイライフ

このところ『母なる証明』『息もできない』『クロッシング』『告白』など過呼吸映画を観続けてきたので、こういう映画は安心して観ることができる。人が死にそうもないもの。

常々ヲレが思っているのが、ジョージ・クルーニーの大人のカッコよさだ。憧れる。『オーシャンズ××』は全然だめだけど、監督・脚本・出演『グッドナイト&グッドラック』には痺れた。これこそ名作だと思った。だから、この『マイレージ、マイライフ』は、最初はストーリよりも彼の立ち振る舞いだけを観てたわけ。でもね、いつの間にか、引き込まれてしまう。面白いではないか、これって。

なんか最後まで救いのない展開であったが、なるほどこういうのもありなんだ、人生いろいろって感じで、楽しめる。比較的に普通に、バックパック一つみたいなのもいいのではないかと受け入れてしまいそう。「人は財産を持つとそれを維持しようとする欲がでる、だから一度すべてを捨てて裸になりなさい」みたいな某宗教みたいなイメージであるが、割りきってしまえばそれも一つの生き方。新入社員ナタリーみたいなのは俗物的でそれが幸せを担保するかと言えばそうでないのが現実なわけ。

まあ、それにしても笑えないなあ。