孤高のメス−神の手にあらず

孤高のメス―神の手にはあらず〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)

孤高のメス―神の手にはあらず〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)

『孤高のメス−外科医当麻鉄彦』の続編。全体的にまったりとした感があるが、大塩という魅力的な人物が新たに登場して嬉しい。このシリーズについては、グズグズした部分とスカッとした部分があるが、願わくば後者の方に期待を寄せたい。

また、当麻先生の周りに美女が現れる。なんということ(←羨ましがっている)

これは怖い。虫垂炎ごときで死にたくない。病院と医者は選ばなければいけないと、つくづく思う。いい加減で、読んでいるのが辛い。

やるせない。当麻先生が人間臭いのは著者の投影でもあるからだとあとがきを読んで理解した。明らかに徳州会を題材とした展開も興味深い。実際に徳州会を知ってみると、このストーリがより深まる。象牙の塔の時代は終焉を迎えつつあるような気がする。