ちょっとピンぼけ

 ロバート・キャパですよ。最も有名な写真は↓これ「崩れ落ちる兵士」ですか。

この『ちょっとピンぼけ』もう古典の部類に入りそう。この日本語翻訳の初版が1956年、ヲレが生まれる前だ。内容は1942年からライン河を超えてのパリ解放まで。ノルマンディ上陸作戦からの記事が、こういった表現で申し訳ないがBAND OF BROTHERS そのもの。拙い翻訳が生々しい。キャパのつぶやきが聞こえてきそうだ。

この表紙のノルマンディ上陸の写真が凄い。撮れないよね、この本の記事ではなんだかおとぼけっぽく表現されているが、あまりにもリアリティ有り過ぎてかえってそういう表現じゃないと嘘っぽくなってしまうのではないかと。凄い凄いと語るよりも一枚の写真が物語るっていう感じ。キャパという存在感は、今に至っても衰えていない。