身の上話

どうも好きになれない佐藤正午であるが、かなり期待して新刊を購入した『身の上話』。やっぱり期待が外れた。

身の上話

これ、面白いですかね。携帯電話とかブログなんて単語が出てくるので今の話であろうが、どう考えても雰囲気は昭和の時代。松本清張の小説のようだ。展開が見え見えで斜め読み。新刊買って損した。

帯に騙された。この程度の小説を書いているようではもうダメだね。同じテーマで真保裕一や奥田英朗、誉田哲也あたりが書けば絶対にもっと面白く書くだろう。宝くじが偶然当たったからというアイデアだけで書き始めただけではないか。宝くじ買った時点で先の先が想像でるところが悲しい。誰でもありそうな展開であるが故にリアルという評価もあるだろうが、あまりにも安易で寂しすぎる結末だ。