公設民営、医療法人徳洲会

経営難に陥っていた公立病院が指定管理者制度を導入し、医療法人徳洲会の協力のもと、地域医療の再生を図ることになった。先日、この経過と今後について説明会(講演会)を行うとのことだったので出かけてみた。

素直な感想として、とても好印象。ダメダメだった公立病院がこれから変わっていくだろうと雰囲気が伝わってきた。この説明会の主な部分が徳洲会中心に進められたのが良かった。。淡々とした物言いであるが、随所に信念がみられる。理事長徳田虎雄氏の求心力がまだまだ衰えていないということだろう。

出席者には、徳洲会のパンフレットなど以外に、書籍3冊、DVD2枚が配布された。一見、新興宗教かって雰囲気だが、医師会・厚労省を敵に回してまでも独自の医療を突き進めるには、それ並みの理念がなければ維持されないだろう。残念ながら、医大を頂点とする従来型地域医療は完全に崩壊している。もうそこには期待できないし、期待しようとも思わない。これが最後のチャンスだ。

徳洲会は、初めての公設民営を受け入れた。地域医療の再生の成功事例としたいと考えている。徳洲会としても、絶対に失敗はできないという覚悟で乗り込んできている。今回の説明会では、そんなところが随所に感じられた。後は、この地域住民がこの病院をどうしていきたいのか、真剣に考えなければならない。考え行動しなければ、次は地域の医療拠点を失うしかない。地域住民と行政の責任は重大だ。