火天の城

映画を観てから読んだもの。文庫本。映画『火天の城』については既にエントリ済み(http://d.hatena.ne.jp/tipitu/20090929/1254234005)。映画としては成功した部類。

火天の城 [DVD]

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であるが、原作はもっと素晴らしい。

火天の城 (文春文庫)

火天の城 (文春文庫)

技術系歴史小説では、古くは新田次郎という印象がヲレの中では強いのであるが、いやいや山本兼一も良いではないか。

原作を読んだあと映画を観るとがっかりするかもしれない。映画と小説の表現方法と読者・視聴者に感動を与える方法はそもそも異なるので同一基準での評価は無理がある。けれども、どうしても文字からの情報の方が、読み手に考える時間を与えるのでそれに対する移入度が高くなる。しかたがないか。映画を観てお復習いをして確認をするという方が良いであろう。