重松清著『十字架』

重松清だから警戒して読み始めたのが、これは辛い。

わずかなすれ違いが、重い十字架を背負うことになる。「未必の故意」って法律用語があるけど、このストーリはそれに近いものがある。ほんとうに辛い。あるよなあ、誰にも。残された家族も実は同様の十字架を背負っているわけで、これが人間の宿命というか、人生なんだよね。みんなこんなのを背負って生きている。

十字架 (100周年書き下ろし)

十字架 (100周年書き下ろし)

くどいが、辛いなあ、人生は。