2012

アメリカの景気が悪化してからの映画ときたら、なんとも小振りなものでお茶を濁しているようなモノが多かったのだけれど、この『2012』は久しぶりに無条件に楽しめる娯楽映画であった。(以下、ネタばれ情報あり)

スケールもでかいし、理屈は御法度って感じの息もつかせない展開は、拍手喝采。

当然アメリカ贔屓で、大統領は正論放いて格好良く犠牲になってしまう。ロシアに至っては、あんなに頑張った格好良かったロシアのパイロットも、金持ちの迫力あるおっさんも、その彼女もみんな助からない。ケント・デリカットみたいな医者もみんなの犠牲になって死んじゃって、アメリカ人家族4人生き残って万々歳って、いいのかなあって心配になるよ。

それにしても、どうしてアメリカ映画って危機の回避が秒単位まで引き延ばすのかね。5分前行動みたいに、先に先に手をうっていくってことが、あの合理的なアメリカ人にできないわけがないと思うのだけれど。それともこれは映画だけの世界のことなのか。なんども同じパターンでハラハラさせるので、ああ今回もぎりぎりで助かるんだろうなんて先読みしてしまうではないか。

監督は、ローランド・エメリッヒ。『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』ってくれば、この『2012』の破壊度は想像できるところで、もうこれ以上はないって感じ。おまけに最後は、結構天気良くなって、地球規模で起こった地殻変動もあっさり治まっちゃって、「巨大地震の翌日は普通の日」みたいに爽快にエンドロール。

だから、この『2012』は、「いやー、よかったなー」って笑顔で映画館を後にすることができる素晴らしい映画なんだよ。

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