ボスニア戦線

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の首都サラエボでのTV取材活動もの。世界中の紛争地帯の取材を続けるジャーナリスト2人組と初めての戦争取材をするスペイン人女性記者との確執、加えて当然であるが民族紛争の悲惨さが描かれている。

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スナイパーが射撃をするところを取材するシーンがある。射手は胸や頭は狙わず、下半身を狙う。致命傷を与えず、負傷兵を数人がかりで後方へ運ばせることによって前線の兵力を分散させ、後方の医療機関を飽和状態にするという。凄まじき狂気の戦争の一端だ。

全体的には地味な色合いであるが、手持ちカメラも多用し、リアルな映像だ。サラエボの薄ら寒さが恐怖心を煽る。平和ニッポンの人々は、見ておく方が良いと思う。