駿河湾地震で判ったこと(体験編)

駿河湾地震の最大震度は6弱だ。本物の東海地震の強さは、今回の地震の180倍とも言われている。想定倒壊家屋23万戸(全壊)だったっけ。ものすごい。

そういった観点で今回の地震を見てみると、気象庁が名前を付けないというのもわからないでもない。これは「ちょっと大きな地震」だね、みたいな。

とは言え、震度6弱は、そうそう経験できるものではない。少なくとも、この地に住む人たちは、「ついにきた、東海地震!」と思ったはずだ。来ると判っていても来てみないとその怖さがわからないというもの。今回の地震で判ったことを箇条書きで挙げてみよう。

  • 100のマニュアルよりも1度の経験。今までの防災訓練が如何に机上の論理だったのかを思い知らされた。住民も行政もだ。
  • 30年も言い続けてきた「少なくとも3日、できたら7日分の水と食料を備蓄しておこう」が、ほとんどの家庭でできていなかった。1日断水しただけで、大騒ぎ。
  • 屋根瓦のもろさを思い知った。土を持った上に載せてあるだけの棟瓦って、耐震のタの字も無い。
  • JAの地震保険の危うさ
  • 震度6弱くらいなら、皆、普通に仕事に行く。
  • 津波が来るかもしれないというのに、ほとんどの人が逃げなかった。
  • 家具の固定は、必須。やってある場合とない場合の差は、激しい。
  • 断水する前に、風呂に水を溜めておく必要あり。
  • ヲレはLASIKで視力が回復しているが、目が覚めて即状況が把握できるのは素晴らしい。メガネが探せない状況を想定しておくべき。

たいしたこと思いつかないな。本当はもっと大事なことがあるのだろうけど、既に記憶が薄れつつある。これが最も危うい兆候、「のど元過ぎれば・・・」だ。心するように。

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