駿河湾地震で判ったこと(憤り編)

例えばの話だ。地震直後の市役所の災害対策本部は大混乱、マスコミ、地区・住民などから電話がひっきりなし。そんな中、一本の電話が掛かってくる。

こちらはNPO法人×××災害対策センターです。災害救援物資としてブルーシート○千枚が供給できます。いかがでしょうか。

次から次へと自治会やら住民からブルーシートの要請が集まってくるので、とても備蓄だけでは足りない。この申し出はありがたいと感謝の言葉を述べながら依頼をする。半日後、ブルーシートを山ほど積んだトラックが役所に入ってくる。フロントに災害救援物資運搬車と大きな表示。心強い。

その後も様々な自治体や企業から飲料水や土嚢などの救援物資が次から次へと届く。感謝、感謝だ。

数日後、×××災害対策センターから請求書が届く。ブルーシート○千枚××万円。担当者、目が点になる。「供給って、有料なの・・・NPO法人なのに」

火事場泥棒という言葉がある。大混乱の中、儲けてやろうと思う人たちがいるのは事実だ。実際、ブルーシートは1万円まで跳ね上がった。買った人が「勿体なくて使えない」と言ったという笑えない話し。屋根修理も闇カルテルだ。相場の1.5倍で組合が協定している。理由はあるだろうが、自由競争になっていない。

JAの地震保険も悲惨だ。他の損保会社からは見舞金がでているのに、JAの建更からはほとんど出ないという不満も凄まじい。「屋根をちらっと見て、対象となりません」の一言。あー、ヲレ、4月にJAの建更やめて良かったと妙なところで安心したりして。

震度6弱駿河湾地震。多くの善意の中で、憤りを感じたことは少なくない。

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