民主党で大丈夫かよ(その2)

政権が変わることを前提で書けば、細部は別として次の点は考え直して貰いたい。というか、民主党に投票する人たちに、しっかり考えて貰いたい。国民に真意を問われ、そして国民がゴーサインをだした郵政民営化。今になって異論を言うのはおかしい。不満はあるが、今になってそれを現政権に責任を押しつけるのはいかがなものか。一票の重み、その一票が自分たちの生活を変えてしまう可能性があること、その責任は自分たちにあることを自覚すべきだ。

この状況だと民主党が政権を取るだろう。しかも単独かもしれない。これは結果だから否定しないし、一部では歓迎もしたい気持ちがある。今後、マニフェストに書かれたことは実行する方向で進むだろう。でもね、本当にそれでいいのか、考えるのは今しかない。

  • 中学卒業まで一人年31万2000円のこども手当の支給

凄まじきばらまき。我が家も対象になるので貰えれば嬉しいが、でも素直に喜べない。毎年5兆円も必要なのだけれど、このお金、どこから出てくるの。毎年、これだけの額を手当てしなければならない。

無駄遣いと天下りの根絶。これはどんどんやってもらいたいけど、そこからはこんな金は浮いてこないね、間違いない。福祉政策の悲惨なのは、一度上げたら下げられないということ。サービス低下、改悪というで支持されなくなる。なんども言うけど、毎年5兆円だよ。

財源としての扶養控除の削減も酷いものだ。長年苦労して子供を育て上げた家庭には恩恵がない。所得税も住民税も間違いなく増える。

個人に手当としてばらまいてはダメだよ。携帯電話と食事と旅行などで、知らないうちに消えてしまうのがオチだ。折角、景気の悪化で各家庭が今までの飽食の生活が見直されているところなのに。使途が決められていないお金をばらまけば、子育て・教育には回らない。子供手当では、給食費の滞納も減らないだろう。

そもそも何のために中学まで義務教育になっているのか。あえてここに税金を投資するのであれば、お金がかからない義務教育を目指すべき。例えば、当たり前に毎月支払っているPTA会費とか給食費とか修学旅行の積み立てとか部活費用などを、税金で手当をしていく。あるいは保育料の減額とかだ。個人に現金をばらまいた方が選挙的にウケがいいのはわかるが、これでは見え見えではないか。

解決方法として間違っている。月額7万円の最低保障年金を実行するとなると、厚生年金や共済年金などからの拠出額は凄まじいものになるだろう。負担に相応した年金支給にならないと、現役世代がやる気を無くすよ。北朝鮮のように、労働の対価としての見返りが無くなれば、国は没落するだけで発展はしない。

  • 高速道路の無料化

バカじゃないの。全てのことに言えるが、受益者負担をいう概念を取っ払うべきではない。道路にしろ、橋にしろ、港にしろ、維持管理には金が掛かる。これ誰が払うの。結局、税金じゃん。新しい高速道路もできないぞ。静岡県民は面白くないね。東名高速道路なんか3回作り直せるくらいの料金を払っているけど、いまだ無料にはならない。そのお金で、北海道・東北・四国・九州の道路を造っている。しかも、渋滞など起こることもない閑散とした道路だ。

ヲレはこういった道路がすべて必要ないとは言わない。造るであれば、せめて受益者負担という概念は残してもらいたいね。医療費の無料化と同じで、タダにすれば良いじゃないのだよ、サービスの対価は支払うべきだ。

民主党マニフェスト見ながら書いているのだけれど、怒りが沸々と湧いてくる。実は、自民党の政策BANKというのも打ち出したのが、同じだね。ただ、現在の状況から言えば、民主党が政権を取る。だから、危険がいっぱいの民主党マニフェストは、
よく見ておくべき。郵政民営化のように、後で不平・不満を言わないようにだ。

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