民主党で大丈夫かよ(その1)

本当に政権が変わりそう。まっ、変わってもかまわないし、変わるべきかもしれない。けれどね、大丈夫かよ、国旗をぶった切った民主党で。

やっと時間ができたので、発表された当日に印刷しておいた民主党マニフェスト(A4で打ち出し、裏面を貼り付け、冊子にしたもの)を眺めてみる。数日後に「これはマニフェストではない」と党首が宣ったが、そんなのは無視。数日で修正するなら政権取った後は平気で変えるだろう、この時点で信用がおけない。

まず基本的なところ。どこの政党でも国の様々な仕組みを変えるのは賛成だ。この閉塞感は、どこかで打開しないとこの国の回復はない。でもね、よく地方の自治体などであるのだけれど、首長が変わったとたん「ヲレは市民感覚で」なんて言って、大なた振っちゃって、ぐしゃぐしゃにしてしまうパターン。これが国レベルで行われるのが怖い。

要するに、行政の継続性の原則ってあるんじゃないのってこと。現政権が構築したものであろうが、長い歴史の中で積み重ね変革して出来上がった制度など、これらは悪であろうが、現行制度の中で生きているのであって、この際、じゃリセットね、というわけにはいかないのだよね。そんなことをすれば現行制度の中で生活している国民がそのギャップについて行けない。まさに「悪法も法なり」だ。

つまり、自民党は悪である、自民党が構築してきたものは改めなくてはならない、民主党が政権を取れば、世の中はパラダイスです・・・みたいな発想や感覚はやめてもらいたいのだよ。そういった意味では、静岡県知事の当選したその日に「もうノーサイドです。それぞれの候補のいいところは取り入れて行きましょう」は、ちょっと安心したりする。

ということで長くなってしまったので、各論はこの次の機会にする。