33歳ガン漂流 LAST EXIT

『32歳ガン漂流エヴォリューション』に引き続いて読んでしまった。余命2年とガン宣告を受けた著者 奥山貴宏の、宣告期限を過ぎてから死を迎えるまでの闘病記。その期間は約4ヶ月。

33歳ガン漂流ラスト・イグジット

33歳ガン漂流ラスト・イグジット

ヲレは、事前情報で亡くなった日を知っているので、記録が進むにつれて残りの生存日数が減ってくることがリアルに感じ、マジ辛くなる。あと余命1ヶ月なのに、まだ映画観に行くの!、休めよ、なんて。

もちろん、本人も承知であるし、残り少ないからって手を抜いたり自暴自棄になるわけでもなく、最後まで懸命に行動し続ける。結果が見えているだけに凄い精神力だ。

最後の日記。

死にたくないな。書店で会いたい。本屋でセットで買ってくれ。

「書店で会いたい」というのは、初の小説『ヴァニシング・ポイント』が死の3日前に発売されたことから、念願の自分の小説が書店に並んだところを実際に見てみたかったということ。「セットで買ってくれ」というのは、3冊の本を出しているので、これを本屋でセットで買ってくれということ。実際は、死後、この『33歳ガン漂流 LAST EXIT』も出版されているので、著書は4冊となる。

ちなみにヲレは、『32歳ガン漂流エヴォリューション』はブックオフ105円で、『33歳ガン漂流 LAST EXIT』はAmazonマーケットプレイスで1円(+送料)で購入。『31歳ガン漂流』は先ほどAmazonで文庫本を新刊で注文済(未読)なので、著者に対しては申し訳なく感じる。まあ、そう言っている本人も、ネットで古本など買っているのだが。

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