32歳ガン漂流エヴォリューション
余命2年とガン宣告を受けた著者の2年目の日記。
- 作者: 奥山貴宏
- 出版社/メーカー: 牧野出版
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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1年目の日記は『31歳ガン漂流』という書名で出版がされている。ずっと気になっていた本でやっと読めた。ブックオフで105円。
死というものに対して、実に冷静に向き合っているのが文面から感じる。本人の弁を借りると、
自分の少なくなった選択肢を受け入れられるようになったというのが大きい。つまり、選択肢がほとんどなくなってしまった為に、「迷う」余地すらもなくなってしまったというのが実際のところだ。
余命2年と宣告された期日が過ぎても生きているということの事実を素直に喜ぶことができる精神力に脱帽だ。
モップスの鈴木ヒロミツは、『余命三ヵ月のラブレター』を残された家族のために書いた。文庫版『がん病棟のピーターラビット』のあとがきで癌の転移が見つかったと書いた中島梓(栗本薫)は、今年の5月26日に死去。享年56歳。
昨年、ヲレも親父を失った。死と向き合うのは辛い。誰もが避けられない事実だけど、避けられないのであれば、今、ヲレが美味しいものを食べられること、不自由なく動けること、生きていることに感謝しなければならない。このような本を読むたびに思うのだ。
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