LASIK(レーシック)手術を受ける(手術編)

手術の前日は緊張して眠れないだろうと、睡眠導入剤を服用して就寝。よく眠れた。

11時の予約。予定どおり、昨日と違う階で受付を行う。受付では、手術の最終確認として手術同意書の提出をする。首に掛ける名札を渡される。番号が書いてあり、今日は、名前と番号、生年月日で本人確認がされるようだ。

控え室には、今日もたくさんの人が待っている。手術待ちだけではなく、術後(翌日、1週間、3ヶ月検診)の人たちもいるのだろう。それにしても、これだけの多くの人がLASIK手術を受けている(受ける)という事実は、大多数の論理では安心感がある。赤信号、みんなで渡れば怖くないなんてのも思い出したりするのだが。

直ぐに呼ばれ、生年月日の確認。その後、術前検査が行われる。機械を使った検査やいろいろなパターンでの視力検査などだ。

手術に入る前に最後の最後の手術メニューの確認(ヲレの場合、当初の予定どおり「品川プレミアムスーパーイントラレーシック」にした。)と会計処理が行われ、その後6人セットでスタッフから最後の説明がされる。そのときに、術後のケアセット(点眼剤やサングラス、薬や術後説明書など)が配布される。説明が終わると、6人が一列に並んで、手術階(13F)に移動する。気分が高揚する、処刑前の囚人のようだ。

13F では、靴を履き替え、すべての荷物をロッカーに入れる。その後、医師から今日の検査結果を元に、昨日の手術方針の変更が必要かどうかのチェックがされる。ヲレの場合、事前検査と手術日が近い(翌日)であるため手術方針の変更がないのだが、事前検査と手術日に間がある場合(3ヶ月有効とのこと)は、このようなチェックが有効であるのだろう。

控え室で待っている間、誰もしゃべらない。緊張する。順番に呼ばれ、名札や名前などで本人確認がされ、いよいよ点眼麻酔をされる。まだ、痛くも痒くもない。

ここで施術方法について少し説明。パンフレットから抜粋・意訳すると、次のとおり。

  1. 角膜にイントラレースレーザーを照射して、フラップ(ふた)を作る。
  2. プラップを開き、角膜にエキシマレーザーを照射(これにより屈折矯正がされる)。
  3. フラップを元に戻し、消毒して終了。

こうして書いてしまうと簡単だが、やっていることは凄い。それぞれがミクロンという単位の作業だからだ。この辺の言い換えとしては、id:lionfanさんの例えがとてもわかりやすいので、引用させていただく。

カップ麺あるでしょ?あれってフタを、完全にははがさないよね。それと同じで、角膜の表面を削って、ふちギリギリを残してはがす。で、麺にお湯をかけるがごとく、レーザーを当てる。その後、フタを閉めるわけ。

 ※ 引用:らいおんの隠れ家「レーシック手術を受けてきました」

さて、点眼麻酔の後、イントラレーザー室前に移動する。緊張で気を失いそうだ。しばらく待って、前の人が出てくると、入れ替えで入室する。

処置台に仰向けになると、毛布を掛けてくれる。緊張が判るのか、女性スタッフが「大丈夫ですか」などと声を掛けてくれる。まず、医師が片目ずつまぶたを開き固定する器具を装着する。ヲレはまぶたは大きい方ではないので、ちょっと苦労しているようだ。緊張でがちがちになっていることもあるだろう。麻酔が効いているので痛くないが、固定するためにまぶたをぐいっと押さえつけているような感じだ。id:lionfanさん曰く「むしろ「だーれだ?」みたいに、眼に後ろから両手をかぶせられて、ちょっと強く押されたようなぼんやりした痛み」だ。

フラップ(ふた)を作っている時間は、ほんのわずかの時間で、痛くない。赤や青い光がチラチラしたり、薄暗くなったりするのだが、なるべくあちこち見ないよう一点を見つめようというと意識するだけで精一杯。「はい、次は左目ね」と言われたときは、ああ、終わったのだとあっけなく思った。左目は最初の右目よりスムースに進む。ヲレの緊張が緩んだからだと思う。

「終わりましたので、移動しましょう」と女性スタッフに言われる。次のエキシマレーザー室には、歩いて移動するのだ。スタッフの女性が優しく案内をしてくれる。数メートル先の廊下がぼんやりと白く霞が掛かったように見える。しばらくエキシマレーザー室の前のイスで座って待つ。まったく痛くもなく、そっと目を閉じている。

直ぐに呼ばれ、エキシマレーザー室に入り、再び処置台に横になる。今度は、まぶたを固定する器具は付けないが、まぶたはテープのようなもので止められる。やはり赤い光や緑の光がチラチラしているので一点を見つめる。エキシマレーザーを当てている時間は20秒。女性スタッフがカウントしている声が聞こえる。ちょっと焦げた臭いがした。しかし、熱くも痛くも無い。あっというまに終了し、左目も同様でに処置をされる。

ちょっと怖かったのは、フラップを開いたり、レーザーを当てた後閉じたりするときに、細い金具のようなものが一瞬チラチラとぼんやり見えるところ。おっ、今、角膜の表面のフラップ(ふた)を閉じたんだなと判るのだ。その後、多めの液体で洗浄されたり、薬を点眼されたりして処置終了。やれやれだ。

処置台から自分で降りて、女性スタッフに休憩室まで案内される。歩いていくのだが、ぼんやりであるが既に視力が回復していることがわかる。眼鏡なしで廊下の様子が見えるのだ。薄暗い休憩室のイスで20分ほど休む。寝てしまうと眼が乾くらしく、眠らないようにと言われる。

休憩後、次の部屋に移動し、一人ずつ医師の簡単な診断があり異常がないことが確認されると、スタッフから最後の説明がされる。内容は、今日の行動や点眼などのケアに関する注意点など。必ず翌日の検査を受けることを念を押される。説明が終わると解散だ。

手術が終わって30分。有楽町イトシア13FからJR有楽町駅や都内の景色を眺める。眼鏡をしていないのに、ものすごくきれいに見える。東京の景色がこんなに美しいのかと感動する。遠くも近くもくっきりと見える。ゆがみもない。視力が回復したことを実感した。

フラフラしているのが怖いので、そのまま有楽町線で麹町まで。セブンイレブンで弁当とお茶を買ってホテルの部屋に戻る。もちろん矯正眼鏡はしていない(保護用サングラスは必要)。部屋では、裸眼で行動。不思議だ、ほんとうに不思議だ。手術が終わったよと、留守をしている同居人に電話をする。「ついにやってしまったのだね。おめでとう。」と言われる。

以上、手術の様子だ。ちょっと忘れかけているので正しくない部分もあるかもしれない。極度の緊張と刺激的過ぎる体験で記憶が曖昧なのだ。手術以降のことは、後日エントリの予定。

最後に結果だけ記載しておく。翌日の検査で、右目0.1が1.5に、左目0.08が1.5に矯正された。視力の安定は、数ヶ月かかるようだが、まずは成功したのではと思っている。

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