誤審

著者は、新聞記者をやった後、ルポライターに。この本は小説だが、筆の進め方が事実を順に記録していくようで(特に前半)無機質で寒々しい文体。

装丁も寒い。

復讐劇なのだが、これが読んでいて辛い。復讐される人が病人で、かつ在宅酸素での治療をしている。ヲレの親父が倒れるまでやっていた対処療法だ。それでもって、復讐の仕方があれがこれで(ネタバレになるので・・・)、読んでいて目を背けたくなる。

ヲレにとっては、最悪の小説で、このまま庭で燃やしてしまおうかと思ったほど。後味の悪さは、天下一品。