ホンダ新型インサイト、アンビエントメーター

ホンダのハイブリッドシステムは、モーターのアシストやアイドリングストップなどテクニカルな部分もあるが、バッテリーもモーターも排気量も小さく、車体は軽く、内装はチープで、価格はお安くで、トヨタのハイテク山盛り・高級・プレミアム路線とは方向性が違う。

ホンダは、考える。技術的な部分での低燃費は適当にしておいて、運転する人の意識による低燃費を促したらどうだろうかと。そうすれば開発費も設備投資も少なくすむので販売価格は低価格に抑えられる。面白い発想だと思う。

その結果、ホンダの新型インサイトに搭載されたのが、このアンビエントメーター。単なるデジタルスピードメーターなんだけど、エコドライブ度で背景の色が変化する。

この写真の背景はブルーなので非エコだ。エンジンを掛けた直後の駐車中なので、ガソリンを使っているアイドリング状態。インサイトはプリウスのようにモーターだけではスタートができない。

グリーンの背景。同じ時速0キロメートルだが、信号待ちでアイドリングストップが効いている状態なので、ガソリンは浪費していない。つまりエコドライブ状態を示す。アクセルの開閉が緩やかだったり、巡航運転だったりするとグリーン。急加速、急制動などを行うと、グリーンからブルーに変化していく。実にわかりやすい。

ハンドルの上の一番見やすいところにあるメーターに、判断しやすい色で示される。直感的でとても気になる。気になるから否応なしにエコドライブにさせられる。つまり、ホンダの策略に嵌っているということだが、結果として低燃費が実現できる。機械に人間が使われている感覚か。

ちなみに今日の午前中は仕事、午後は農作業のため7キロほど先の中山間地まで出かけた。信号もなく緩やかなカーブが続く平坦地。前後に車はなく快適なドライブで、その燃費は35.6km/L。もちろんインターナビに表示された数値で実測とは違うものだろうが、ちょっとした記録だ。

※ 関連記事