ジウ(3)新世界秩序【NWO】
日曜日に一気読み。第2巻でその世界は一気に広がったので、さてどう収めるのかと気にしながら読み進めたのだが、ある意味残念だったかな。最初からの伏線なども巧く絡めながらも、結果としては強引にゴールまで突っ走ったという感じ。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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また、総理大臣の拉致の方法や歌舞伎町の閉鎖手段などが、あまりにも安直で、それまで折角緻密に積み上げてきた背景あ総崩れ。さらには、美咲の活躍が、これまたご都合主義で閉口。
理想的な展開としては、伊崎基子をもう少し救いのある方向でヒロインを絞っていく方が更なる感情移入されたのではと思う。折角の素晴らしい伊崎基子キャラが先に繋がらないと思うと残念で仕方がない。
続編の可能性を残した終わり方であったが、さて新たなヒロインが作れるか、はたまた伊崎基子が再度活躍できる理由付けが可能であるか、筆者のアイデアと筆力が試される。自作に期待。
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