そうだ、葉っぱを売ろう!

徳島県上勝町の話。上勝町は、「ゴミゼロ宣言」で有名だったところで、10年ほど前、機会あって調べたことがある。今はこの本のメインテーマである「つまもの」で注目のところ。過疎の町で高齢者が活躍できる農業ビジネスが成功したのは著者の努力の賜で、その苦労はこの本を読めばよく理解できる。

そうだ、葉っぱを売ろう!  過疎の町、どん底からの再生

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

しかし、この本は、自慢話だけで終わっていないところが良い。どちらかと言えば、著者は、成功したとは言えこのビジネスにはあることで崩壊してしまう危うさが常にあることを言いたいのではないかと思う。将来展望や人材育成など課題山積であることは間違いない。上勝町という地方自治体がこれからも発展していく、いや少なくとも現状維持ができるかどうかは、著者に代わる人材が出てくるかどうかであろう。

結局のところ、どんなに成功した事例でも、キーマンが居なくなればダメなのだということ。現実は厳しいなあ。