100年たったらみんな死ぬ

"KC Kiss"は、女性コミック。もちろん、松田奈緒子を読むのも初めて。

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これがすごく良いんですよ。ある家族とその仲間を描いているのだが、全体的に悲壮さがない。

妻に逃げられ、ホストのアルバイトをするサラリーマンの父。引きこもり気味の大学生の長男。妻子ある上司と不倫をする長女。政治家志望で落ちこぼれ気味の女子高生の次女。こんなはちゃめちゃな家族であるが、それぞれ悩みながらも、一生懸命だ。それぞれに思いやりがあり、家族という関係を真剣に見つめている素敵な関係だ。

一生のうちには、苦しいことも辛いこともうまくいかないこともあるが、そこは考えようで、まさにこの本のタイトルどおり。100年経ったらみんな死んでしまう。長い歴史の中では、ほんの一瞬であり、くよくよしても始まらない。その内に良いこともあるよ、なんて楽観的に考えれば辛いこともやり過ごせるんじゃないか・・・なんてメッセージ。読後の爽やかな感じは、とても良い。

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