オリンピックは平和の祭典

オリンピック北京大会の開会式。賛否両論ですが、私は基本的には肯定的に見ています。商品の偽物、品質粗悪というイメージが大きい中国ですが、これらを払拭する我のごとく、完璧に執り行った開会式には、国家の威信を感じます。見応えありました、入場行進以外ということですが(笑)。中国でなければ出来ないだろうという演出とスケールでした。

ただし、人と金を惜しみなく使っている裏側には、共産国家特有の負の犠牲があるのでしょう。近代国家中国を見事に演出しましたが、これが真実であると単純に信じられないところが中国らしいところです。言論統制、弾圧などが見え隠れします。

平和の祭典オリンピックが華やかに行われている一方、チベット問題やグルジアでの紛争などが起こっています。

我々はチーム全員が、少しでも祖国の人々のためになるのだったら帰国しようと決意を固め、準備を終えていた。しかしサアカシビリ大統領から、北京に滞在している大統領夫人を通じ、『北京五輪に残り、スポーツでの戦いを通じて、世界にグルジアの存在を示して欲しい。その方がグルジアの未来のためになる』とのチームへのメッセージが届いた。

残念ながら、開会式のメッセージのごとく、オリンピックが国家・民族を超えた真の平和の祭典となるのは、まだまだ時間と経験が必要なようです。