寄席、ムカツク

体調が悪い中でも、いろいろと行動はしています。一昨日には、落語を聴きました。地元の商店が主催したもので、江戸売り声の宮田章司、桂米多朗、突撃隣の晩ごはんの桂米助です。

あえてホールの最後段の中央席で、全体を見渡しながら楽しみました。噺家の巧みさには、何度聞いても感動します。東京にいた20年数年前には、新宿の末広亭や上野の鈴本演芸場に何度も通ったことを思い出します。

米助も米多朗も真打ですが、やっぱり米助の方が面白いですね。迫力が違いました。いろいろな話されましたが、その中でそうだなあと感じ入った話の一つを紹介します。それは、

今の若いモンは、すぐに「ムカツク、ムカツク」と言いますね。いやな世の中になりました。昔は、「ムカツク」という言葉は、妊婦しか言わなかったのですがねえ。

なるほどと思いました。ムカツクの本来の意味は、妊婦が悪阻で気分が悪くなったときのような状態ですよね。今は、「腹が立って気分が悪い」という意味になってしまいました。日本語の意味は、時代とともに変化しますが、このような変化は寂しく思います。

たまには、一人でのんびりと寄席に行ってみるのも良いものです。