私の死亡記事

著名人が自分の死亡記事を執筆するという企画。「棺の蓋をする前に人生を自己評価してみたら・・・」というコピーであるが、この自己評価という部分がそれぞれスタンスが違って面白い。

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2000年夏の企画なのですでに本物の物故者になってしまった人もいる。執筆者もバラエティに富んでおり、自分の死を第三者的に見つめるという非日常的な視点がその内面をのぞき見したようで興味深い。それぞれどれも面白いが、クイズダービー出演者の印象が深い篠沢秀夫、若者グループと乱闘で死亡と書いた筒井康隆、最後の言葉は「頭にきた」の屋山太郎、臨終の言葉が「運の良いバカは、不運な天才に勝つ」の荒俣宏などは記憶に残る。

ヲレも、そろそろつまらない自分の死亡記事を書いてもいいかなという気分と年齢になってきた。間違いなく折り返し地点はとおに過ぎている。