ガソリン暫定税率とカツ丼

通勤で車を使うようになったので、暫定税率が期限切れになってから初めてガソリンを満タンにする。軽自動車なので約30リットル、20円程度安いので約600円程度安くなったことになる。でもね、たかだか600円なのよ、カツ丼1杯の値段。

ヲレが住んでいる市ホームページに暫定税率失効の影響が掲載されていた。たかだか5万人程度の自治体であるが、事業費ベースで1億3000万円の事業凍結。また、保育園耐震化事業まで影響が出てきている。

どうなんだろうね、安くなって良かったと喜んでも半年前の水準に戻っただけのことで、昨今のガソリン価格の急騰は暫定税率が本来原因ではない。たまたまガソリンが急騰した時期と暫定税率が課題となった時期が一致しただけのことではないか。

道路財源の不正な使い方が必要以上にクローズアップされ、現在道路財源の恩恵を受けていることはまったく無視している。環境負荷はどうなのよ。民主党が主張している官僚の天下りや外郭団体の問題も、それはそれで正していけばよいこと。そもそも、国会でこれら本質的なところを議論していない。党利党略、勢力争いの道具となっているだけ。

カツ丼一杯の例えが論理的に矛盾していることを承知の上で書いている。それでも、本来の議論のあり方みたいなのをもう一度考えてみませんかと言いたくなる昨今の政情だということなのだ。