郵政民営化、どうしようもないらしい

郵政民営化がどうしようもないらしい。

未だ逓信という言葉(組織)が残っていたり、特定郵便局長会なんてダークな部分が多い異質な世界であるが、10月1日の民営化はその極みで、どうしてこれが行政改革なのか理解しがたい。今まで一つの郵便局として機能していた一つの局舎の中で二つ、又は三つの会社が存在することになる。

これについて地元の郵便局長と話をする機会があった。いろいろ話を聞いた上で「失礼ですが、効率化になるのですか」と質すると

窓口と配達は別会社で行うので、郵便物一つでもそのやりとりに書類が必要です。壁の向こう側に渡すだけでも勝手にはできません。組織が違うので、封筒もそれぞれ作ります。

と困惑顔。とにかく、末端は指示されるとおりにやるだけで、全体のことが判らず見えず、混乱状態。

昨日は、現郵便局職員の友人が来たので、やはりこの話になる。そして、悲惨だと嘆く。

分社することによって、今まで局長一人で良かったのが管理職が倍になる。しかも、退職者が続出、採用がないということで人手不足が激しい。管理も現状維持もできない。局舎内には会社を分ける壁ができた。空調が一方しか効かなくなるので、新たにエアコンを取り付けている。電話も携帯電話など備品も倍必要になる。その上、光熱費など経費を縮減しろと上からは指示が来る。上部からは、分厚いマニュアルや指示書が届くが読んでいる時間もない。働く意欲がなくなる・・・。

結局、割を食うのは、末端の現場と住民なのであろう。怒れ!