老人党宣言

老人党は、たぶん4年前に作家であり精神科医である「なだいなだ」が言い出したバーチャル政党で、まあ、ネット上であれこれ言いたいこと言って、そうだと思えば自分が思う政党に投票しようという運動だ。

老人党宣言

老人党宣言

当時は気にもしなかったが、偶々この本を読んでまだあるのかなと調べてみると健在。というよりも、最近の年金問題などで掲示板は大繁盛。

なだいなだについては昔から知っているが、感覚的には北杜夫と同類と思っているが実際は違うかも知れない。既に78才だ。今はフランスに居るらしい。現在は、ほとんど拘わっていないようで、収拾がつかなくなっている様子。

そういえば7月末には参議院選挙だけど、まったく様子が分からない。ミニ政党がわんさか出てくることはないだろうけど、盛り上がらないからちょっと変わった政党が見せ場を見せてくれないかな。UFO党は勘弁だけど。

老人党については、仮想政党であるので当然であるが、掲示板を見てもどう考えても収拾がつくような代物ではなく、政党としては当てにはならない。

さて、話があちこちに飛ぶが、この掲示板でもそれぞれもっともらしい意見が出ているが、どれもこれも自分勝手だな。特に年金問題はひどい。魔女狩りみたいなもので、はけ口の持って行き場、標的を変えているだけで、どれも解決に繋がりそうもないものばかり(全部は読んではいないけれど)。

前にも書いたが、年金問題は、最終的には個人の問題であると思う。やることをやってこなかった国民、性善説にどっぷり浸かった責任転嫁、浮いた年金以上に正常に運用されている年金も多数ある、というよりもほとんどがそうであろう。浮いた年金はなぜ出てきた。就職、転職、離職、結婚・離婚、転居・・・、それぞれの節目にやるべきことをやらなかったことのツケが根本の原因。

もちろん、社会保険庁は酷い、酷すぎる。社会保険庁もやるべきことをやってこなかった。でもだ。その元の原因を作ったのは国民だ。判っていたのに何十年も年金を問題にしてこなかった。支払った年金は自分の財産だから自分でチェック・管理していく必要があったのではないか。チェックする方法は用意されていたはず。銀行の預金残高はチェックするのに年金保険料はなぜチェックしない。

この問題は、政府与党でも歴代厚生大臣でもなく、全ての政党・政治家、国、国民・・・全部が反省すべきことであると思う。そうしないと同じ誤りが繰り返されることになる。