神戸・都市経営の崩壊

 神戸というイメージとはかけ離れた状況についてのレポート。『週間ダイヤモンド』は、目を付けたものを徹底的に潰しに掛かる印象があるが、この本も同様。良い面と悪い面の総合評価がない。

神戸・都市経営の崩壊―いつまで山を削り海を埋め立て続けるのか

神戸・都市経営の崩壊―いつまで山を削り海を埋め立て続けるのか

 ただし、阪神・淡路大震災の直撃を受けた神戸が、既に開港した神戸空港や六甲アイランドなどにこだわり続けていることは間違いないし、起債残高を含め、自治体経営の危機に陥っていることも事実だろう。破綻した夕張市も同様の放漫経営。神戸市は、全国の自治体に警告を発している例の一つでもある。

 借金の額だけならば我が家も破綻状態であるが、それら先行投資の必要性や将来に渡ってプラス効果があるかどうかも判断基準としていかなければならない。また、それを生かす手段と努力も継続していく必要がある。

 そして、もっとも大切なことは、我々の税金を使っているという認識だ。